「歴史上の英雄たちが一堂に会して戦ったらどうなるんだろう?」
…と、歴史が好きな人なら一度は空想した経験はありませんか?
「ある!」と思ったあなたは、僕と同類ですね。
「そんなこと考えたことはないけど、でもおもしろそう!」という人も、Fate/Grand Order(以下、FGO)を知ればきっと興味がわくはずです。
ということで(なんとも強引な質問から入りましたが)、僕の大好きなゲーム、FGOを紹介させてください!
2021年7月現在、2300万ダウンロードを超える、大人気のスマートフォン向けRPGです。
初期からの上級者というわけではありませんが、FGOのことはだいたいわかってきたかなという中級者です。
FGO(Fate/Grand Order)のこんなところが面白い!
1.神話・歴史上の英雄が一堂に会する
2.キャラクターが魅力的
3.バトルの戦略性が楽しめる
しかも無料で楽しめます!
課金要素はありますが、1円も使わなくても十分にプレイができます。 ただ僕は、これだけのものを無料でプレイするのもなんだか申し訳なく感じ、お正月の「福袋」というお得なガチャなど、年に何回か課金して遊んでいます。
神話・歴史上の英雄が一堂に会する
まず、FGOとは、どのようなゲームでしょうか。
ごく簡単にまとめると、神話・歴史上の英雄たちを召喚して世界を救うRPGです。
数多くの「Fate」シリーズのひとつとして2015年7月に始まった、TYPE-MOONが手掛けるスマートフォン向けRPG。未来が失われた世界でプレイヤーはマスターとなり、英霊(サーヴァント)と呼ばれるキャラクター達を従えて過去に遡り、聖杯探索(グランドオーダー)と呼ばれる旅に出ることになる。
遡る過去には、皇帝ネロ統治下の古代ローマ、大航海時代のどこかの海洋、19世紀末のロンドンなどがあります。ただ、これらの過去は「特異点」とよばれる改変された歴史になっています。
プレイヤーはサーヴァントたちとともにその原因となっている聖杯を探し、各時代の「ボス」を倒すというのがおおまかなストーリーです。
僕が一番好きな章は、第1部第7章「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」です!
三柱の女神たちによる「三女神同盟」のもと、「魔獣」たちの襲撃によりメソポタミアは滅亡の危機に瀕しています。
それでも、たくましく生き抜こうとする人々の姿に心打たれました。
ゲームをプレイすることで、舞台となった時代について知ることもできますし、ストーリーで活躍するサーヴァントにも興味がわいてきます。
◆◇◆
なお、この章はアニメ化もされています。
戦闘シーンには心底感動しました。なにせ、英雄と神が、神と神が本気で戦いますからね。迫力がすごい。
- 牛若丸役の早見沙織さん
- ギルガメッシュ役の関智一さん
- レオニダス役の三木眞一郎さん
- エルキドゥ(?)役の小林ゆうさん
好きな声優さんがいっぱい出演されているのもポイントです。
FGOのゲーム内でもサーヴァントには専用のボイスが収録されています。
キャラクターが魅力的
FGOはキャラクターが魅力的なのです!
2021年5月現在、FGOには、なんと300を超えるサーヴァントが登場しています。
初期のポケモンよりもずっと数が多いですね。
主人公
主人公(プレーヤー)は、ごく普通の人間です。並みいる偉大なサーヴァントたちのなかにいると、むしろその平凡さが際立つぐらいに。それでも、人々を信じ、決して未来をあきらめない姿勢は、多くの人間やサーヴァントたちを突き動かします。
マシュ
主人公のよきパートナーとなるのが、マシュ・キリエライト。そんな歴史上の人物の名は聞いたことがない?
そう、彼女は名だたる英雄ではなく、もとはマスター候補の一人でした。しかし、とあるサーヴァントと契約を交わしたことで、その力を授かった「デミ・サーヴァント」なのです。
とあるサーヴァントの正体とは…?
これ以上はネタバレなのでやめておきましょう。
サーヴァントたち
サーヴァントは「クラス」と呼ばれるカテゴリーに分類されます。
例えば、槍の使い手として名が知られていれば「ランサー」。
船乗りなど、何か乗り物との関係が深いサーヴァントは「ライダー」。
こういった感じで「クラス」が決まっていて、それぞれのクラスどうしでの相性の良しあしがあります。
ポケモンでいう「いわ」タイプとか「みず」タイプみたいなものでしょうか。
では、具体的にどのようなサーヴァントがいるのでしょう。
ここでは僕の好きなサーヴァントをクラス別に挙げてみます。
- セイバー:アストルフォ
- アーチャー:ギルガメッシュ
- ランサー:スカサハ
- ライダー:イスカンダル
- キャスター: アンデルセン
- アサシン:刑部姫
- バーサーカー:ヘラクレス
- エクストラ:ボイジャー
あふれる想いを抑え、ほんの少しだけ解説を。
アストルフォ(Cv. 大久保瑠美)
まず、シャルルマーニュ十二勇士のひとり、アストルフォ。本質はまさに英雄といった感じなのですが、“理性を喪失している”ということでぶっ飛んだ行動に出るところが魅力的です。ちなみに、アストルフォは通常ライダークラスでの召喚なのですが、ライダーはどうしても別の人を出したかったのでセイバー枠にしました。セイバークラスに憧れがあって、いざ自分がセイバーになれて浮かれていたのが可愛かったですね。
ギルガメッシュ(Cv. 関智一)
『Fate/Stay night』(ゲーム/アニメ)などにも登場する、ギルガメッシュ。こちらは「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」のギルガメッシュよりも若いころの姿。黄金の鎧を身にまとっています。性格は傲岸不遜。すべての宝はもともと自分の宝物庫にあったものとの認識しており、聖杯もそのなかの一つにしかすぎない。基本的に「全力を出すまでもない」という態度により、ユーザーからは「慢心王」とのあだ名も頂戴しています。FGOでは他作品よりも楽しそうにしているのですが、マスターである主人公の影響もあるのでしょうか。
スカサハ(Cv. 能登麻美子)
アルスターの英雄クーフーリンの師匠。ケルト神話で「影の国」と呼ばれる、若者たちが武芸の修業に集まる場所の支配者です。スカサハについては、キャラクターに思い入れがあるというほどではないのですが、単純にかっこいいから選びました。槍使いの武人で、黒を基調としたデザインが素敵です。そして、能登麻美子さんの声がいいですね。
イスカンダル(Cv. 大塚明夫)
かの古代マケドニア帝国の大王アレクサンドロスです。一言でいえば「豪快」。見果てぬ夢を追いかけて、偉大なる覇業を成しとげた王。一番好きなサーヴァントです。が、ガチャで引ける機会が少なくて、自分は引けていません。残念!イスカンダルはアニメ『Fate/Zero』に登場し、ギルガメッシュと戦います。このシーンが熱いんですよね~。
アンデルセン(Cv. 子安武人)
デンマークの作家。『人魚姫』などの数々の童話で知られています。本来キャスターには「魔術師」が該当するので、作家であるアンデルセンに魔術の素養はありません。したがって、戦闘能力はほとんどないということなのですが、しかしバトルでは味方のサポーターとして非常に有用なサーヴァントです。見た目は子どもなのに、子安武人さんの渋い声というギャップもまたしびれます。
刑部姫(Cv. 福圓美里)
姫路城に住むという怪異。FGOでは引きこもって同人活動にはげんでいるという設定になっています。和風の美人でオタク。最終再臨という、レベル上限の最大が解放された時に明らかにされる絵柄がとても素敵です。親近感を覚えやすいキャラクターのためか、通常のストーリーよりも期間限定のイベント(余興というかサイドストーリーというか)で登場することが多い印象です。
(以下のツイート、pic.からはじまるリンクで動画が見られます)
【カルデア広報局より】
— 【公式】Fate/Grand Order (@fgoproject) April 6, 2021
現在開催中の期間限定「アキハバラ・エクスプロージョン!ピックアップ召喚(日替り)」にてピックアップ中の「★5(SSR)刑部姫(アサシン)」をご紹介いたします!本召喚は4月7日(水)12:59まで開催中!詳しくは→https://t.co/bpLDl2G0rd #FGO pic.twitter.com/F6PqTXKFBJ
へラクレス(Cv. 西前忠久)
ギリシア神話の大英雄ですね。神話中、狂気に陥る場面があることでバーサーカークラスになっていますが、本来の適正クラスは別にあるとか?それでも、とにかく強い。絆礼装という特殊なアイテムを手に入れれば、ヘラクレスでだいたいのバトルに勝てます。“12の試練をくぐり抜けた”という逸話があることから、何度倒されても「ガッツ」というスキルで復活します。攻撃力も高く、びっくりするようなダメージをたたき出すことも。
ボイジャー(Cv. 井口裕香)
最後、エクストラクラスというのは上記に当てはまらない特殊なクラスの総称です。ここに挙げたボイジャーはフォーリーナーというクラス。もはや人でも神でもなく、無人宇宙探査機ですけどね。デザインは星の王子さまのようでかわいらしいのですが、見た目に反してけっこうな強さです。星の王子さま好きの僕としては、もうそれだけでグッときます。
◆◇◆
ここに挙げたサーヴァントはほんの一部ですが、これだけでもキャラクターの幅の広さが感じられるのではないでしょうか。
FGOでは、もともと好きな歴史上の人物をサーヴァントとして使うのも楽しいですし、逆によく知らない人物でも、使っているうちに愛着がわいて、伝記でも読んでみようかなんて気にもなります。
バトルの戦略性が楽しめる
FGOはソーシャルゲーム(ソシャゲ)なので、サーヴァントは一部をのぞいて各種のガチャで入手することが一般的です。
とはいえ、FGOの場合、レアリティの高いサーヴァントほど有用で、レアリティの低いサーヴァントは使えない、などという単純な仕組みではありません。
バトルによってさまざまなギミックがあり、それに対応できるサーヴァントは必ずしもレアリティでは決まりません。
このため、サーヴァントごとに活躍できる場面があります。その組みあわせを考えるのも、FGOでの楽しみの一つです。
では、FGOでのバトルとはどのようなものでしょうか?
基本的なバトル要素だけ、紹介してみます。
カード構成
各サーヴァントは以下の3種類のカードを計5枚持っています。
- Baster(バスター):攻撃力が高い
- Arts(アーツ):NP(宝具を撃つために必要なポイント)が溜まりやすい
- Quick(クイック):スター(クリティカル攻撃を放つために必要)を出しやすい
どの種類のカードを何枚持っているかはサーヴァントごとに異なります。それによって、バトルの戦略も変わってきます。
バスターでガンガン攻撃するのか。
アーツで宝具の連発を狙うのか。
クイックでクリティカルをつなげていくのか。
スキル
各サーヴァントはスキルを3つ持っており、スキルをどのように使うかで戦況が変わってきます。
例えば、「回避」というスキルは文字通り相手からの攻撃をかわすことができます。しかし、相手が「必中」というスキルを持っている場合はダメージを受けます。
また、「攻撃力アップ」「防御力アップ」のようなシンプルなスキルもあれば、「自身に『自身がやられた時に味方全体に無敵状態を付与(2回/3T)&HP回復』を付与(5T)」というような複雑なものもあります。
僕が好きなスキルは「ターゲット集中」というもので、相手からの攻撃を自分に引きつけて味方へのダメージを防ぐものです。これと「無敵」というスキルを組みあわせれば、攻撃を自分に集中させたうえにダメージを無効にできます。
宝具
FGOで必殺技に相当するのが「宝具」です。サーヴァントが持つ武器や、残された逸話などがベースとなっている場合がほとんどです。
武器が宝具の例:クーフーリン(ランサー)
「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)」
効果:
自身に必中状態を付与(1T)
敵単体に超強力な攻撃
防御力をダウン(3T)
中確率で即死効果
逸話が宝具の例:牛若丸(ライダー)
「壇ノ浦・八艘跳(だんのうら・はっそうとび)」
効果:
敵単体に超強力な攻撃
自身のスター発生率をアップ(3T)
牛若丸は源義経の幼名です。義経は、源平合戦で指揮官として平家を追いつめ、源氏を勝利へと導いた立役者。
この宝具は、壇ノ浦の合戦中に義経が八艘の舟を次々と飛び移ったという逸話に由来します。
◆◇◆
話だけ聞くと、複雑で難しそうに思えるかもしれませんが、慣れればどうということはありません。
カードの選択、スキルの使用、宝具の効果などをいかに組みあわせて戦うか。その組みあわせは自由自在です。
高難易度のバトルをクリアするYoutubeなどの動画を見て、「そんな戦い方があったのか!?」と驚くこともしばしば。
どうしても勝てない場合でも「令呪(れいじゅ)」というシステムを使えば、パーティが全滅しても復活できます。
バトルが苦手なプレイヤーにも優しいですね。
まとめ
ということで、FGO (Fate/Grand Order)の楽しさを簡単に紹介してきましたが、興味を持っていただけましたか?
1.神話・歴史上の英雄が一堂に会する
2.キャラクターが魅力的
3.バトルの戦略性が楽しめる
本当はストーリーについても紹介したかったところなのですが、それは実際にプレイをして楽しんでください!500万字を超えるシナリオにより紡がれる物語は圧巻です。
あなたもきっと、FGOの世界に魅了されるはず…。
コメント